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暗譜のコツ 2/3

大谷環です。


今日は「暗譜のコツ」の2回目です。





それではBを見ていきましょう。


ここはパターン2でできていますね。アルペジオの連続です。


もしここから曲が始まっていたら、何かのメロディの伴奏譜か、

と思ってしまうような形です。


この形のギター曲はかなりの頻度で出てきます。


有名なところではビラ=ロボスの練習曲1番などがすぐに思い浮かびます。



さて、またこの部分の特徴を整理します。


たんにアルペジオを丸覚えするのでなく、


法則を見つけ出して覚えると、記憶に残りやすくなります。


何度も言いますが、手癖で覚えても持続性はあまりありません。


練習時間が無駄になる可能性大です。


この部分も4×2小節でできているので、リピート記号を使って書き直します。






だいぶスッキリしますね。


この4小節は、それぞれのアルペジオが3音ずつ(オクターヴ飛んで)の


繰り返しでできていることを理解すると確実に頭に入ります。


11小節だけは1音だけ違っていて(ソ・シ・レ + ソ・シ・ファ)例外です。


2括弧はAの部分のパターン(メロディと伴奏)に戻っています。


裏拍の③のソの音は拍子をとる仕事をする音でA部のパターンに準じています。


2括弧の高い音のメロディはファ・レ・シ・ド。


ベースはレ・シ・ソ・ドとつながっていきます。


もしコードの知識があったら、それも唱えながら弾いていくと


さらに理解と記憶が強くなります。



なんとなく理屈っぽい、と思われる向きもあるかと思いますが、


この手間は必ず報われます。


ここで書いたことだけでなく、何か特徴を見出してメモする習慣をつけると


強みになります。



次回はC部。これもAと同じ構造です。













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